金将(きんしょう)が王様に将棋をおしえることになりました。

いよいよ2人の王様・王将(おうしょう)と玉将(ぎょくしょう)に,将棋(しょうぎ)をおしえる日がやって きました。


将棋をおしえるのは,いつも王様のそばにいて,王様をおまもりする金将(きんしょう)の役目 (やくめ)です。


将国(しょうこく)の金将(きんしょう)は王将(おうしょう)に,

棋国(きこく)の金将(きんしょう)は玉将(ぎょくしょう)におしえます。


ここからは,将国(しょうこく)の金将(きんしょう)が,王将(おうしょう)におしえるところをおはなしします。


金将 : 「王将さま,耳(みみ)よりなお話があります。


王将 : 「なに!耳よりな話じゃと?」


金将 : 「はい,耳よりな話でございます。」


王将 : 「ほう,その耳よりな話とはどんな話じゃ!?」


金将 : 「じつは王将さまによろこんでいただこうと思いまして,

       19人のけらいで,王様のためにゲームを作りました。」


王将 : 「なに!わしのために,19人のけらいたちがゲームを作ったというのか?」


金将 : 「はい。そのとおりでございます。」


王将 : 「そうか。で,なんというゲームじゃ!?」


金将 : 「将棋(しょうぎ)というゲームでございます。」


王将 : 「将棋とな?それは,どんなゲームじゃ!?」


金将 : 「将棋盤(しょうぎばん)と駒(こま)というものをつかってする対戦型
     (たいせんがた)ゲームでございます。」


王将 : 「なになに!対戦型(たいせんがた)ゲームじゃと? それはどうやってするのじゃ!?」


将棋(しょうぎ)の話に,王将がとても興味(きょうみ)をもったようなので,金将は, 将棋盤(将棋盤)や駒(こま)を見(み)せて,いろいろと説明(せつめい)をはじめました。


金将 : 「王将さま!将棋(しょうぎ)というゲームはいかがでございましょうか?」


王将 : 「まだわからぬが,やりかたをはやく知りたいものじゃ。」


金将 : 「しょうちいたしました。では,すこしおやすみの時間をいただいて,そのあとでまた将棋(しょうぎ)のお話をしたいと思いますが,よろしいでしょうか。」


王将 : 「わしもすこしのどがかわいたわい。ひとやすみしてから,また,おまえの話を聞くとしよう。」


こうやって,ひとやすみをしてから,また,金将は将棋の話をすることになりました。

【次へ進む】

Powered by Movable Type 3.31-ja Copyright(C) 2006 将棋物語 Allrights reserved.