金将が王将さまに,駒(こま)の打てないところをお話しします。

金将 : 「王将さま,これから(こま)の打てないところをお話しします。」

王将 : 「そうじゃった。あとで話すと申して(もうして)おったな!」

金将 : 「まず,(こま)は,もともとある(こま)の上には打てません。」

王将 : 「そうか,もともとある(こま)の上には打てないのじゃな!」

金将 : 「そして打った(こま)が次(つぎ)に動けないところには打てません。」

王将 : 「打った(こま)が,次(つぎ)に動けないとはどういうことじゃ!?」

金将 : 「下の赤いところに,歩兵(ふ)と香車(きょう)は打てません。」

王将 : 「なるほど,それから先に進むことができないからじゃな!!」

金将 : 「赤いところと青いところに,桂馬(けい)は打てません。」

王将 : 「うむ,これもそれから先に進むことができないからじゃな!!」

金将 : 「はい,そのとおりでございます。」

王将さまの方から相手(あいて)の方を見たとき


相手(あいて)の方から王将さまの方を見た時(とき)

こうして,将国(しょうこく)と棋国(きこく)の金将は,2人の王様に

(こま)を打てないところのお話をしました。

王将さまと玉将さまは,ますます将棋(しょうぎ)が好きになりました。


将棋物語のお話は,まだまだ続きます。


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